心底笑男の教えて!チームSenkawos [第四回] 鶴田剛郎

2016-10-12  Reo Yoshida

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こんにちわ!居酒屋大好きなアラ還音楽評論家、心底笑男です。Senkawosの約3年ぶりのニューアルバム「Fork」が9/7に発売され慌ただしい日々を送っております。今回のアルバム発売記念連動スペシャルブログ企画は、毎度お馴染みのメンバーへのインタビューではなく趣向を変えて、バンドを下から裏から上から真正面から支えてくれているスタッフ、通称「チームSenkawos」にウルトラ・フォーカスします!

Senkawosの屋台骨、暖かい目で見守るゴッドマザー、時に厳しい意見で己を見つめ直させるカミナリ親父的なポジション。Senkawosは「チームSenkawos」の献身的な応援があるからこそ、ここまでやってこれたバンドなのです。時に苦しみ、時に泣き笑い続けた末に生まれた最新作「Fork」を手に取ると同時に、優秀なスタッフと共に歩み続けた歴史を知って頂ければこそ、なおさら「Fork」に味わい深いコクが加わる事と思います。

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ズブズブとSenkawos中毒になって行ったパターンですね。

心: タケロー君久しぶりだね!

鶴: どうもお久しぶりです。いつもライブ会場ではお世話になってます。

心: 相変わらず凄いヒゲだね。 最近はどう?

鶴: 最近はもっぱら自分の服のブランドの展示会の準備や自主企画のイベントなどの準備に楽しく追われている毎日ですね。心底さんはうちの展示会にも何度か来て頂いてますよね。いつもありがとうございます。

心: そうそう、何度か展示会にも伺ってるよね。僕は洋服なんてカミさんの買ってくるものしか着ないから、いつもソワソワしてしまうよ。今度是非とも全身コーディネートして欲しいな。ハゲ散らかしたおっさんがモテオヤジになるくらいまで!今日は色々とタケローくんを掘り下げていこうと思ってるよ。まずタケローくんはどこ出身?上京何年目?今は仕事は何してるの?

鶴: 出身は長野県長野市です。上京してもう15年になりますね。早いものです。服に関する仕事をしています。さっきちらっと出ましたが主には自分でブランドをやっているのと、グッズ制作やスタイリング、イベント企画やグラフィックなどをやってます。

心: なるほど。そもそものSenkawosとの出会いは?

鶴: ドラムの和田君と専門学校が一緒でよく和田君、石井君と何人かで遊んでいて、彼らのやっているバンドをよく観ていたんです。僕は演奏が出来ないので出来る人を観るのが楽しかったんですね。そんな中Senkawosのメンバーとして和田君、石井君が加わったので観に行こうかしら、的な所から何度かライブに行くうちにズブズブとSenkawos中毒になって行ったパターンですね。

心: Senkawosのファッションはタケロー的にどう?

鶴: ファッションですか。個々のキャラクターが良く見える服装だとは思います。それは性格的なものから演奏まで。大島君、エリヲちゃんの奇抜で目を引く服装や、レオ君のハズシのきいたシンプルな合わせ。リズム隊の和田君、石井君は安定のアメカジスタイルなどは、個々の演奏においてもそのキャラクターのままのような気がしてます。

心: 確かSenkawosがフジロックの出演したの時に、衣装を作ってたよね。

鶴: そうですね。服装はその人を表現するモノのひとつなので、余程のコンセプトが無い限りあまりいじくらない方がいいのな。とも思いました。特にSenkawosのメンバーはキャラクターの濃い人の集まりなので(笑)。あれはとても良い経験をさせていただきました。

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回復食としての「おかゆ」にハマり込んで気付いたら2カ月おかゆ生活してて。

心: Senkawos Lineではデコをやってるよね。何かこだわりとかある?

鶴: 個人的には「さっぱり味のごった煮感」なんですが、まだまだ装飾に関しては始めさせて頂いたばかりなのでこれからです。しかしSenkawosは人がとてもあたたかいバンドなのでホームパーティにいるような感じだったりさらにそこにいろんな要素を入れ込んだ感じです。ごった煮です。

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心: つまり「カヲス」だね!じゃあお馴染みの質問、これは僕にとってはどんな人かを知る重要な質問だからみんなに聞いてるんだけど、好きな食べ物は?

タ: くるみ、セロリ、梅干し、以外の大抵の食べ物ですかね。

心: え?なんか日本語おかしいよね(笑)。嫌いな食べ物聞いてるんじゃないんだけど(笑)。まあいいや。そういえば最近痩せたよね。

鶴: いやちょっとリバウンドが(笑)。

心: そうなんだ。じゃあ一回痩せたってこと?

鶴: 断食を2日間だけやったんですよ。結構イケるもんだなと言う感じでした。

心: 断食?それは興味深いね。

鶴: 1日目は水のみ。2日目はさすがに空腹感が出てヨーグルトを食べましたが。3日目の朝はちょっとカロリー不足なのかフラッとしたのです飴玉1個なめたらシャキッとしましたね(笑)。そこから始まる回復食としての「おかゆ」にハマり込んで気付いたら2カ月おかゆ生活してて。周りから痩せた痩せたと言われたので測ったら7キロ落ちてました。

心: へえ!それはすごい体験をしたね。じゃあ今もおかゆ生活をずっと?

鶴: さすがに今は毎日お粥は飽きてきたので普通の食事に戻してます。自分の体を服を作るときの基準にしているので劇的な変化はあまり望んでいなかったのでいまは取り戻そうと躍起になってますね。

心: それは簡単だよ。体に悪いものをどんどん食べるだけ(笑)。タケローくんはどんな音楽が好きなの?

鶴: ダンスミュージックが多いですね。高校の時にBody&Soulに出会ってからHouse、Dance Classic、そこからAfro Houseに寄り道してからは民族系の音にはまりだしまして、今ではワールドミュージック全般を探ってます。もちろんそれ以外の音楽も幅広く好きですよ。ポップスから民謡、クラシックからトランスまで幅広くその日の気分によって聴くものも替えてます。

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生地や色味などは結構現代の服用の物を使いますので「さっぱり民族」ですね。

心: へえ。雑食だね。そのメガネは何年も同じ形なの?

鶴: 今のメガネは昔からと思われがちですがまだ2年経ってませんね。前の眼鏡は8年くらい使ってましたが。基本的には使う上で支障があるか壊れたりしないと次のは買わないんです。今回の眼鏡は前の眼鏡のレンズと胴体のコーティングがイカレてきたのでさすがにと思い、買い直しました。毎回太いフレームのを選ぶのでなかなか壊れないですがね(笑)。

心: もうトレードマークになってるもんね。眼鏡外したら誰なのかわからないレベルだよ。では本題に行きましょうか。自身のブランド「FAUST CLOTHING」について少し説明してくれない?

鶴: おっ、ありがとうございます!僕がデザインしている「FAUST CLOTHING」は、「服の歴史と構成を織りなす要素として。民族衣装を研究材料にして、そこから得られる機能性や美をファッション(流行)では無く、服という物に落とし込み表現する」というのがメインコンセプトです。そしてシーズン毎にテーマにする民族や国を変えてます。半年に1つの民族や1つの国を調べるのはなかなか時間の足りない作業ですが何とかやってます。民族衣装と言うとみんないわゆる派手でゴチャゴチャしてと思うかもしれませんが、僕は比較的民族衣装の服の形と機能性についてピックアップするので、生地や色味などは結構現代の服用の物を使いますので「さっぱり民族」ですね。中身は濃いですが。主にはメンズですが、最近ではレディースも少しずつ始めました。

心: ふむふむ。確かにシンプルな色使いでシックな印象だよね。そうか形と機能性を民族衣装からインスパイアされているってことだね。合点行ったよ。どこで買えるの?

鶴: 現在は池袋と富山の高岡にあるBIRDというお店の2店舗のみです。あとはWEB販売もしてます。

心: そうなんだね。じゃあタケローくん主催の「十年服展」についても聞いていきましょう。何回くらいやってるの?

鶴: 次回10月15日、16日に開催する十年服展で5回目を迎えます。

心: もう5回目か!

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鶴: 十年服展というのは「十年着られる服を目指す展示会」をテーマとしています。出展メンバーはチームSenkawosのタムラマサヨシ君の写真と、esef handmade classicと言うブランドをやっているYo君の服。eric handmadeというハンドニットのブランドのEri takahasiさんの4人がレギュラーメンバーで、更にそこに毎回企画として人を呼んで、より深い所へ御案内できるような音楽をやって頂いたりトークイベントをやって頂いたりしてます。

心: そうだね。毎回実験的な音楽と服の融合で面白いことになってるよね。

鶴: Senkawosの大島君には毎度会場で演奏をして頂いてます。大島君との打ち合わせは上塗りに上塗りを重ねる話し合いで本当に楽しくていつも時間を忘れて話しこんじゃいますね。

鶴: レオ君にも北欧の「SAMI」をテーマにMIX CDを作って貰いましたね。相変わらずのナイスセレクトで家ではかなりのヘビロテです(笑)。

心: あのMIX CDは確かタムラくんの写真とのコラボだったよね。展示内容はそれぞれどんな感じなのかな。

鶴: 僕は「FAUST CLOTHING」の服とシーズン毎の研究結果の発表。「esef」のYo君はテーラースーツやテーラーから来る繊細なレディース、メンズの服。タムラマサヨシ君は写真の展示や写真集。「eric handmade」は手編みニットを毎度個々に展示してます。メンバー内での共同開発したモノや空間演出など毎度来て頂いた方に楽しんでいただけるような展示を心がけていますね。

心: 次回の10月15、16日はどんな企画が進んでるの?

鶴: 次回は柔道整復師の加藤伊織君に、より綺麗な体になるための話をしていただきます。綺麗に服を着るなら内側からということでまずは自分の体と向き合ってみようという企画です。

心: イオリくんね!三軒茶屋orbitの「SAWARE」でお馴染みだよね。僕の猫背も毎回直してもらってるよ。

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鶴: 今回、大島君はSenkawosのリリースツアーで大阪なので、演奏は前々から声を掛けさせて頂いていたSOURの高橋ヶ無(タカハシケン)君にお願いしてます。先日ちょうど打ち合わせをしてきたのですがこれがまた面白い事になりそうな予感がぷんぷんしてます。さらにクロージングパーティでは池袋cafe&dinner MUSEUMのオーナーのyuka toriiさんのケータリングもありとかなり充実した内容になってますよ。

心: そうか、Senkawosは大阪遠征の週なんだね。僕は大塚に行くよ!SOURのケンくんか!とても面白いことになりそうだね。では最後になるけど、今後のタケローくんのビジョンを教えてよ。

鶴: 今後はFAUST CLOTHINGの全国展開をベースに色々な方に僕のデザインした服を手にとって着ていただけるよう毎日精進するばかりですね。また色んなクリエーターを集めた「創る人のいる所」も10月22日、23日のアースガーデンに出展予定なのと、11月27日にも三軒茶屋space orbitで開催します。そういったクリエーターとお客さんが集まって交流できる空間づくりというのはこれからもやっていけたらいいなと思ってます。また日本の伝統工芸にも興味があり、さらに大きくは日本の繊維業界の活性化という目標もあり夢ばかり広がりますね。

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心: そうだね。今後も大いに活躍してください!応援してるよ!今日は本当にありがとう!


十年服展
2016/10/15 open 14:00 – close 20:00
2016/10/16 open 12:00 – close 21:00
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FAUST Clothing
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