心底笑男の不思議な対談[第二回] 心底笑男×大島武宜

2013-05-07  心底 笑男

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みなさん、こんにちは!心底笑男です。

Senkawosのメンバーそれぞれが持つ、ディープでキッチュな側面を掘り下げるインタビュー企画、「心底笑男の不思議な対談」。二回目となる今回は、Senkawosのギター・ヴォーカルを務める大島武宜さんが登場!

多趣味で知られる大島さん。カヴァーアートなどのデザインから、食・コンピューターサイエンスまで幅広くアンテナを張り巡らし、その造詣の深さから「豊島区のタモリ」と形容されることも。

そんな彼ならではの唯一無二のソングライティング術はどこから生まれるのか、ゆっくりと紐解いて行きます。もちろん新作「Seed」についてまで、たっぷり聞いちゃいましたYO!!!

第二回 心底笑男×大島武宜

心底:大島くん、お久しぶり。

大島:心底さん、ご無沙汰しております!今回もライナーノーツのご寄稿、ありがとうございました。ライナーノーツの原稿のやり取りは電報ベースだったから、こうやって直接お話するのは「Seed」のレコーディングでスタジオに遊びにきてくれたとき以来かな?

心底:ですねー。あの時はごめんね、なにも言わずに帰っちゃって。色々なことがあってね。

大島:何?色々って…。

心底:まぁ、アラ還にもなると腰やら何やら色々あるのよ、イチチ
…。どうですか、最近は。焼豚は作ってる?

大島:ジャンジャンバリバリだよ!色々な部位で作るけれど、最近の傾向としては「脂ではなく赤身」を楽しむ方向性に進んでいるね。つまり「バラ」ではなく、「肩ロース」や「しんたま」が中心だね。赤身フェチとしては究極の「ヒレ」での焼豚作りも構想中だよ。

大島の趣味のひとつである「焼豚作り」。シンプルな工程を丁寧に経て作られるその味は、有楽町線沿線で静かなブームとなっている。写真は肩ロースによるもの。

大島の趣味のひとつである「焼豚作り」。シンプルな工程を丁寧に経て作られるその味は、東京メトロ有楽町線沿線で静かなブームとなっている。写真は肩ロースによるもの。

心底:へー!旨そうー。ネギなんか乗せちゃってね!近々、是非。さあ、今日はタップリとお話をお聞きしますよ。大島くんはSenkawosのソングライティングも担当している訳だけど、どうやって歌を作るのかをまず聞いてみたいね。

大島:歌ものに関しては、メロディが先行する場合・歌詞が先行する場合の両方があるね。今作唯一の歌もの「シンパシー」は、「結んだ手 ほどくときに生まれるエネルギー」の歌いだしのフレーズがメロディと共に浮かんだんだよね。そこから他のセクションの歌詞を埋めていったのさ。歌詞の内容が具体的にならないことを心がけているよ。「歌」というのは「心を映す鏡」であるべき、と考えているからね。時と場合に依らず、色々な捉え方が出来る歌詞が「良い歌詞」だよね。

心底:うんうん、インスト曲の場合は?

大島:色々な作り方があるけれど、ギターかピアノから作ることが多いかな。グっとくるコードヴォイシングをまずは見つけて、頭に浮かんだメロディーを採譜していったり。スタジオで誰かがペロっと弾いていたフレーズを拾って膨らませていくこともあるよ。例えば、「Natalie」は吉田くんが何気なくペロっと弾いていた3音のメロディ「ソ・ラb・ミb」を「Fm9」に於ける「9th・Minor 3rd・Minor 7th」と捉えて、膨らませていった曲だね。

心底:なるほど、なるほど。作品をOutputとするなら、今日はその前のInputのお話まで踏み込んでいこうかな。どんなモノを吸収して、「吐き出す」に至ってるかをさ。

大島:リハーサルスタジオでの「ジャム」はInputとして大変ウエイトが大きいね。Senkawosのリハーサルはね、セッティングを終えたメンバーが音を出し始めて毎回勝手にジャムが始まるのだけれど、メンバーみんなの音楽的素養・趣向は大変多種多様だから、面白いフレーズが沢山転がっているんだよ。和田の赤道に近い感じのドラム、石井くんの重たいダブベース、絵里ちゃんの珍妙なパーカッションパターン、吉田くんの黒〜いヨレヨレファンクグルーヴなど、拾いたい放題さ!

心底:はは(笑)。そのスタジオは遊びにいきたいなぁ。幼少期の大島家の音楽事情なんかも知りたいんだけど、家族は音楽を聴いていたの?

大島:父親は中々のレコードコレクターで、Jazz・Bluesの名盤がアナログでちょこちょこあるよ。アナログで聴くThe Mahavishnu Orchestraは最高さ!

心底:お父さんがJazzのレコードを?いいなー。お母さんは?

大島:母親は数年前から混声合唱団に参加していて。この前ね、発表会をやったらしくてそれの音源を聴いたんだけど、これがめちゃめちゃ良くて。

心底:ははー、というと?

大島:基本的にさ、メンバーのほとんどが「最近始めました」な「ママさん・パパさんコラース隊」だから、本職の方とはレベルが違うんだけど、なんかこう…「やる気だけ凄い」んだよね。

心底:なるほど!

大島:一般的にさ、クラシックな混声合唱って「完成度が高くて当たり前」みたいなところあるじゃない?そこをね、本気で自然にヨレてくるんだよ…。あれにはビートニクな新感覚を感じたね。

心底:わはは(笑)!大島くんはどんな子供だったの?

大島:Beethovenの交響曲第9番ニ短調 作品125の第4楽章、いわゆる「喜びの歌」をRelative Keyの短調へ、つまり短三度下に転調して「悲しみの歌」として披露していたらしいよ…。

心底:えぇ~!怖い(笑)!ベートーヴェンも真っ青だね。じゃあ最初に買ったレコード、CDは?覚えてる?

大島:小田和正のシングル「Oh! Yeah!」かな。あの「つま先立ち・エビ反り」のポーズは「反りジャケ界の最高難度」だよ。いつか真似してやろうと、いま下半身を鍛えているところ。

「Oh! Yeah!」のジャケット。スローシャッターによって表現される上半身のスピード感と見事なつま先立ちはまさに「Oh! Yeah!」である。

「Oh! Yeah!」のジャケット。スローシャッターによって表現される上半身のスピード感と見事なつま先立ちはまさに「Oh! Yeah!」である。

心底:ははははっ(笑)。パロって是非ソロ作品のジャケットにお願いしますよ。

大島:うん、まずはMiles Davisの「A tribute to Jack Johnson」くらいの反り具合から挑戦していくよ。

「A Tribute to Jack Johnson」のジャケット。つま先立ちは控えめだが、上半身を静止させる必要があるため、こちらも難度は高い。

「A Tribute to Jack Johnson」のジャケット。つま先立ちは控えめだが、上半身を静止させる必要があるため、こちらも難度は高い。

心底:反るのも良いけど、腰は大事にしてね(泣)。ギターは何歳から触ってたの?

大島:10歳くらいかな。

心底:ギターの魅力ってなに?

大島:「適度な制約」だね。いわゆる多弦ギターを除くステレオタイプなギターというのは弦が6本しかないから、実音として「6個の音」しかも「指で押さえられる範囲」でしか同時に出せないという構造上の制約があるんだよね。自由には必ず制約が必要ということは自明だけれど、僕が「自由」を考える場合に、ギターが持つこの「制約」は大変扱いやすい「ルールブック」なんだよね。「あ!ここで開放弦で9thを加えてクローズドヴォイシングに…」とか、あれこれ考えるのが楽しいよ。どこにでも人力で持ちだせるサイズであること・メンテナンスが一人で出来ることも魅力だね。

心底:確かにピアノなんかに比べると制約は多いよね。Senkawosってオタクな部分とPOPな部分が融合してて、なんか独特だよね。POPな面に関しては、誰から影響うけた?

大島:日本のポップスはもちろんのこと、「みんなのうた」のようなモダン童謡の影響が大きいだろうね。子供に向け作られた歌っていうのはやっぱりシンプルで強いよね。記憶に残るというか。

心底:あぁ、「みんなのうた」の雰囲気ってすごく分かる。前作「Across The Universe」に収録されている「わたし、レタス」とか、そういう雰囲気あるものね。そういえば、昔のSenkawosって即興でノイズ・アンビエンスをやったり、ドロドロのアンダーグラウンドなサウンドだったけど、ある時期からスルッとPOPな要素も混ざってきたよね。ポピュラリティーって、それだけで拒絶する人も居るし、逆に万人に開かれた門戸でもあるし、音楽をやる上では結構難しい問題だと思うんだけどさ。

大島:ある時から、「アンダーグラウンドであること」っていうのは作り手側が用意する逃げ口上のひとつと思えるようになったんだよね。「分かる人だけ分かればよい」というスタンスで音楽を作るのは簡単で、言ってしまえば誰にでもできること。その中で、「分からない人にも分かる」という音楽を作ることに挑戦してみたくなったんだ。例えば、これまで音楽に全く興味がなかったおばちゃんに「良い曲ね」として捉えられたら、それはすごいことだよ!

心底:なるほどね。それは興味深いな。

大島:そして、そのおばちゃんをドロドロのアンダーグラウンドに引き込むという…。がはは!

心底:はははっ(笑)!おばちゃん、どんどんSun Raみたいな風貌になっていくんだろうね。マニアックなことしてるけど大衆にもウケてるバンドって、世界的に見ても稀だよね。それは理想的なスタイルだよ。是非目指して欲しいな。Senkawosは色々なジャンルが混在してるけど、一言でいうなら何だと思う?

大島:うーん、僕たちの音楽スタイルを表現するには、新しい「ことば」が必要だよね。心底さん、なんかいい「ことば」ない?

心底:そう!それを最近考えてて。まあ、今一番シックリくるのは「煮こごりSound」かな。出汁も素材も調味料も全て入ってて、しかも一晩冷蔵庫で寝かしちゃいました。その一番美味しいところ。すくい取ってくれよな!みたいな。ダメ?

大島:あ、いい感じの場末感!「鍋を振ると震えだす、ぶるっぶるのゼラチンサウンド!」みたいなキャッチコピー付けて。冒頭の焼豚トークと相成って、妙なシンパシーを感じるなぁ。

心底:はははっ。なんかビール飲みたくなってきたよ。音楽を聴く時の、好きなシチュエーションって?

大島:静かな部屋でモニタースピーカーかヘッドフォンで没入系かな。エンジニア目線で、「ムムム…ハイハットの定位が左…ドラマー目線か…」とか唸っちゃったり。

心底:おー。やっぱり集中型なんだね。僕なんかほら、垂れ流し型だからさ。じゃあ、そんな環境で聴くと気持ちが良いギタープレイヤーを5人教えてよ。

大島:うん!ギタリストなら、Robert Fripp、Allan Holdsworth、John McLaughlin、John Scofiled、Kurt Rosenwinkelが大好きなんだ。

心底:Robert Frippといえば、King Crimsonってまだ活動してるの?

大島:Robert Frippは存命だけど、隠居しちゃったからね…。「Lark’s Tongues in Aspic」(邦題:「太陽と戦慄」)時代のラインナップで見たいなぁ。タイムマシンが無ければ叶わぬ夢だよね。

心底:Senkawosを紹介するときに使われる「プログレッシヴ・フュージョン」ってどういうものなの?

大島:このキーワードには大変思い入れがあるよ!簡潔に言うと、先ほど心底さんが僕らの音楽スタイルを表す「ことば」として提案してくれた「煮こごりSound」と同義だね。

心底:ほぇ!?というと?

大島:やっぱりね、「いちミュージシャン」としてはトラディショナルなものをしっかりと消化して、新しいものを作りたいという熱があるわけ。それが「プログレッシヴ」、つまり「前衛的」であろうということ。そして「フュージョン」とはフューズ、つまり「融合」ということ。だもんで、「プログレッシヴ・フュージョン」という「ことば」は「メンバーの多様な音楽的素養をいい塩梅で混ぜ合わせて作られた新しい何か」を表すには、とても最適なキーワードなんだ。

心底:なるほど、なるほど。

大島:もちろん、通念的な音楽ジャンルとしての「プログレ」・「フュージョン」も僕は通っているから、このキーワードにアンテナを張っているリスナーならSenkawosのサウンドをバッチリ楽しめるはずだよ。まぁ、一般的な「ミュージックフリーク向けギターフュージョン」としては、「Tilt – Richie Kotzen and Greg Howe」がベタであり全てだよね。

心底:うへー。聴いてみますわ。じゃ、自分のパート以外のプレイヤーで好きなアーティストは?

大島:Brian Blade(Drums)、Bill Bruford(Drums)、Mike Ratledge(Keyboards)、小曽根真(Pf)、Aaron Parks(Pf)。

心底:小曽根さんはいいね。あの人もJazzだけど、バリバリのプログレだよね。Mike RatledgeとはSoft Machineの?

大島:そうそう、おかっぱにサングラスの。ミステリアスなルックスが良いよね。

心底:全体的に、インストでテクニカルな音楽が好きなんだね。歌ものも好き?

大島:歌ものも好きだよ!Yesの「Fragile」(邦題:「こわれもの」)の「Roundabout」みたいな重層的なコーラスワークにしびれちゃう。

心底:歌ものって、インストゥルメンタルな曲では行けないところまで持ってく力があると思うんだ。でも一方で、「歌は要らないよ、邪魔だよ」って人もいるし。まあ人それぞれの好みの問題なんだけど、Senkawosはどちらもやるスタイルだよね。

大島: うん、「声」っていうのはどんな楽器よりも表現力を持っているからね。インストゥルメンタルな楽曲が持つ「具体的ではない、抽象な良さ」と併せて、両方を楽しんでくれればと思っているよ。Senkawosでも重層的なコーラス、今後取り入れてみたいね。

心底:「スタジオ・セッション盤」というのは?どういう経緯でそうなったの?

大島:最近は録音技術がズボボーンと発達しているから「ヨレのない、キッチリと編集されたバンドサウンド」が多いんだよね。魅力的なヨレを多分に含む「生演奏の魅力」がリスナーに届いていないんじゃないかなっていう、ミュージシャン目線での「どげんかせんといかん」感があったというのが理由のひとつ。基本的にSenkawosはライヴバンドだから、「いっせいのせ」での録音も出来るしね。あと、僕がレコーディングエンジニアとして参加している「Indus&Rocks」や「The 天国畑 Japon」・「善戝和也と大きな鯨」などのバンドが一発録りでいい演奏をするから、というのも理由のひとつかな。結果的にライヴ感溢れる、いい感じに仕上がったね!

心底:前作までの自分でやってたレコーディングからミックスまでの作業を、今回は星野さんに頼んでみて、どうだった?

大島:星野さんはね…初めて会った気がしなかったよ(笑)!人柄も大変ナイスで、マスタリング工程まで楽しく作業を進められた。前作までは自分で録音ボタンを押して「はい、演奏」という、演奏に集中しにくい作業だったからね。

レコーディング終了後の記念撮影。各人の表情から、緊張感もありながら、リラックスした現場だったことが見て取れる。

レコーディング終了後の記念撮影。各人の表情から、緊張感もありながら、リラックスした現場だったことが見て取れる。

心底:まあそれは集中出来ないよね…。で、今作だけど一曲目の「Songbird」でもうガツンとやられたよ!変拍子も多用してるけど、不思議とPOPに収まってるよね。疾走感とワクワク感と。あの曲は真骨頂だなぁ。

大島:元はソロ用にガットギターで作っていた曲だったんだよ。「7小節の7/8拍子と1小節の8/8拍子」で構成されたメインのメロディーが閃いたとき、「これはバンドアレンジも良いな」と思って持ち込んだんだよね。演奏していても大変楽しい曲さ。

心底:へぇ〜、ガットギターから生まれた曲か!そういえば、前作の「Measuring a Wavelength」みたいに、今作もガットギターを使った「夜明け」があるよね。アコースティックでやることにこだわりがあるの?

大島:うん。アコースティックでの演奏って、エレクトリックなそれより繊細な表現が出来て、すっごく魅力があるんだよね。その分すっごく難しいのだけれど。

Senkawosのアコースティック楽曲で使用される、「Aria PEPE」。580mmスケールの1981年生まれだ。

Senkawosのアコースティック楽曲で使用される、「Aria PEPE」。580mmスケールの1981年生まれだ。

心底:あとは唯一の歌もの、「シンパシー」だよね。これでもかと「どPOP」に挑戦したわけだね。イントロのあれは、シンセリード?

大島:そう!あれは吉田くんのKORG microKorgの音色だね。モテポイントだよね、LFOでゆったりフィルター回ってるところがモテポイント。

心底:うん、あれはモテポイントだよ。Rhodesやピアノ以外の音色が聴こえたから、ビックリしたよ!ズバリ今作の聴きどころは?

大島:練り込まれた楽曲アレンジと、一発録りならではの「ライヴ感」を存分に楽しんでくれれば嬉しいな。新しいセクションを追加して新録した「Natalie」については、演奏の緊張感と星野さんのミックスがバッチリ噛み合っていて、何度聴いても新しい発見があると思うよ。

心底:前作までの「ジャンルごった煮感」が薄れた気がするけど、今回は「生」にこだわったのかな?正統で明確なバンドサウンドを提示してきたなと。

大島:うん。Senkawosの場合はやれること・やりたいことが多すぎて、聴き手を混乱させていた部分があるからね(笑)。今回は頭を捻りに捻って、その辺りを一度整理したんだ。

心底:次回作のビジョンはあるの?

大島:うん、頭の中で動き出しているよ!今作で一度まとめた「方向性」をまた広げていく方向で、世界観を更に広げられれば。吉田くんのラップ・歌ものも期待だよね!

心底:うぉ~。それは楽しみ!そうそう、大島くんはSenkawosのジャケットデザインもやってるよね。ジャケットのアートワークはどんな感じで進めていったの?

大島:タイトルを決めてから、アートワークのイメージを膨らませていく感じかな。今回はタイトル「Seed」から「架空の種」を描こうと決めて。さやに収まっているから、「マメ」の仲間なのかも知れないね。ラフを鉛筆で描いたら、スキャンしてAutoDesk SketchBook Proで仕上げていく感じさ。これは前作「Across The Universe」と全く同じ工程だね。そうそう、描いているモチーフは違うのだけれど、前作のカヴァーアートとタッチ・構図を合わせてあるから、二つを並べてその「シリーズ感」にニヤつけるよ、ほれ!(今作と前作のどデカポスターを差し出す)

前回に引き続き制作されたB2サイズ(515x728mm)の「どデカポスター」。

前回に引き続き制作されたB2サイズ(515x728mm)の「どデカポスター」。

心底:ほぇ〜!ど迫力!コンピュータで描いているのに、随分「手描き感」が感じられるね。こういうのは誰の影響なの?

大島:小松崎茂先生だね。空想世界をワクワク・活き活きと描ける人で、大好きなんだ…!

心底:今年も色々なところで演奏すると思うけど、聴いたところによると、野外でも?

大島:うん、この前のふもとっぱらキャンプ場(「GOOUT JAMBOREE 2013」)も気持ちよかったし、今後は野外なら5月25日〜26日の「Natural High! 2013」が決まっているね。心底さんも是非。焼豚を仕込んでいくよ!

心底:あはっ(笑)、行きます!そうそう、前々からSenkawosには映画のサントラをやって欲しいなと常々思ってるんだよね。例えばこの映画のサントラやりたいとかある?

大島:一択!スタンリー・キューブリックの「2001年:宇宙の旅」だね。

心底:そうきましたか!マイルス・デイビスが「死刑台のエレベーター」という映画で映像を見ながら即興で音を録音していくなんてことしてたんだけど、是非Senkawosに、「2001年:宇宙の旅」でそれをやって欲しいな。

大島:うん、とりあえずウホウホ時代の骨を投げるシーンまでイメージしておくよ。スターチャイルドまで辿り着けるかな…。「公開録音」というのも良いね。三軒茶屋Orbitで毎月やっている「3○0」かなんかで。

心底:それはピッタリだ!やる時は是非教えてくださいな!今、自宅にホームシアターを作っているから、完成したら上映会でも。

大島:豆大福を食べながら、ね!

心底:ははっ!女房も会いたがってたよ。お招きしましょう!今日は本当にありがとう!

大島:うん、ありがとう!

インタビュアー:心底笑男
音楽評論家。その「味」のある視点で音楽は元より食や映画などを独自の切り口で探求し続けている。2009年に発表された小説「冷めないラーメンはない」が異例の大ヒット。翌年映画化され、第13回新江古田国際映画祭、グランプリにあたる「金熊猫賞」を受賞。
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