心底笑男の教えて!チームSenkawos [第一回] タムラマサヨシ

2016-09-06  Reo Yoshida

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こんにちわ!居酒屋大好きなアラ還音楽評論家、心底笑男です。Senkawosの約3年ぶりのニューアルバム「Fork」発売を9/7に控え慌ただしい日々を送っております。今回のアルバム発売記念連動スペシャルブログ企画は、毎度お馴染みのメンバーへのインタビューではなく趣向を変えて、バンドを下から裏から上から真正面から支えてくれているスタッフ、通称「チームSenkawos」にウルトラ・フォーカスします!

Senkawosの屋台骨、暖かい目で見守るゴッドマザー、時に厳しい意見で己を見つめ直させるカミナリ親父的なポジション。Senkawosは「チームSenkawos」の献身的な応援があるからこそ、ここまでやってこれたバンドなのです。時に苦しみ、時に泣き笑い続けた末に生まれた最新作「Fork」を手に取ると同時に、優秀なスタッフと共に歩み続けた歴史を知って頂ければこそ、なおさら「Fork」に味わい深いコクが加わる事と思います。

第一回目のゲスト、タムラマサヨシさんはカメラマンとしてSenkawosを撮り続けて三年。チームSenkawosの一員として、数々のLiveを写真というフォーマットに収める事で、音楽を「無形」の作品とするならば、Senkawosの歴史を目に見える形で残す「有形」の作品を作るアーティストです。その独特の切り口と柔らかな物腰で、被写体の自然体を引き出す彼の写真の世界。生い立ちから音楽遍歴、初の個展についてまでたっぷり濃密な対話となりましたのでお楽しみ下さい。


来てる人の普段の生活では出会わないだろうなって感じが面白くて。

心: タムラくんどーも!何度か現場でお会いした事あるよね。心底です!

タ: ご無沙汰してます!タムラです!まさかずっと見てきた心底さんのインタビュー企画に出れるなんて感激です!

心: いやいや(笑)。僕なんていつでも酔っ払ってトッ散らかったおっさんだからさ(笑)。今日はチームSenkawosへのインタビューって事で、カメラマンとしてSenkawosのライブを撮り続けているタムラマサヨシという人間を紐解いていこうと思ってるよ!Senkawosとの出会いなんかを聞かせてよ。

タ: 早速長くなりますよ(笑)?

心: もちろん!いくらでもどーぞ!

タ: そもそも大学で写真藝術研究会、通称Photo Artというところに所属していて年に何度も写真展を企画したりしてたんですけど、卒業してからはすっかりそういう場もなくなり、仕事も予想外に忙しいってことで社会の洗礼を浴びて、師匠に誘ってもらってクラブイベント撮る以外はそれまでみたいなスナップ撮る余裕もなくて、もうとにかく鬱憤を発散させたいからフェスとか野外イベントに行きまくってお酒飲みながら写真撮ってたんですね。来てる人の普段の生活では出会わないだろうなって感じが面白くて。

心: ふむふむ。非日常ってやつだね。出会いを求めてね。

タ: そんな中で秘境祭というイベントに彼女の友達のバンド(NETWORKS)が出るってこと で行き始めて、何年後かにJariBu Afrobeat Arkestraってバンドが出ると。元々JAGATARAが大好き で、しかもちょうどSeun Kutiがフジロックに来た頃でもあって今の日本でもアフロビートって聴けるんだ!って。

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心: アフロビート!僕も大好きだね。ドラマーのトニーアレンとか最高!

タ: そうです!それで、悪いかなと思いつつJariBuのライブの写真を撮ったんです。興奮してしまって(笑)。そしたらその写真をJariBuのボスさんが見つけてくれて、「写真を使わせて欲しい。良かったらお礼にライブ遊びに来ない?」みたいな感じで言ってくれて、「これだ!」と。「俺の出番やっと来た!」と思いましたね。

心: 俺の時代が来たと!

タ: あとはもうライブにくっついて回って写真撮って。すごい頻度でライブ撮って写真アップしてしんどかったけど初めて音楽シーンと接点が出来てとにかく嬉しかったですね。同年代のメンバーに高円寺近辺に住んでる人もいて僕も高円寺に住んでたのでよく飲んだり。

心: そうか。もともと音楽が好きなんだね。そういう生の現場も好きで。それ繋がりでSenkawosと出会ったわけだ?

タ: そうですね。そんな中でJariBuがSenkawosと対バンしたんですよ。渋谷PLUGというライブハウスで。いいバンドだなあと。その時は話もしなかったと思いますが、その後しばらくしてJariBuのダンサーの女の子が高円寺のAMP Cafeで踊るというので近所だったし写真を撮りに行って同じく即興演奏で出演してた大島さん、レオさん、エリヲちゃんに再会するんです。

心: その日は僕も居たよ!確かにライブペイント対決するみたいなのやってたよね。Rusowくんと大島くん+吉田くんでペア組んで。

タ: そこで僕がこれ見よがしにカメラ背負ってたんです。そしたら「ライブ撮りに来ない?」って大島さんが話しかけてくれて。またしても「やったー!狙い通り!」って感じで(笑)。

心: 確信犯じゃないか(笑)!獲物は逃さない感じだね。いや捕まりに行ったのか。食われる側だね。

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タ: 逆に心底さんはどんな感じでSenkawosと出会ったんですか?

心: 僕なんてあれだよ、池袋の行きつけの呑み屋の常連同士だったってだけ。あれよあれよとSenkawosの懐まで踏み込んではいるけど、未だにどんな立ち位置なのか不明だよね(笑)。吉田くんなんて会うたびに酔っ払って言い合いになるし(笑)。僕のことなんていいんだよ!タムラくんはどんな音楽が好きなの?

時代のせいなのか独特のナンセンスさとか不条理さが漂ってる気がして。

タ: 脈絡なく何でも聴きますね。元々中高生くらいの時は生音、ロック、一発録りってワードがすごく好きだったんですがそこから自分なりにパンク精神みたいなものを感じるものならいいかなってすこし幅を広げました。

心: 一発録りって良いよね。空気感までパッケージされた感じ。今のなんでも編集で治せちゃうものとは全然違う魅力があるよね。

タ: 分かります!小学生の頃に音楽が好きになって、オリコンのランキングをずっと追っかけてましたから。すぐ飽きましたけど(笑)。ヒットチャートの曲ってサビは良くてもそれ以外が単調だなあと感じ始めてから色々聴くようになりました。

心: インスタントフードだね。中高時代は?

タ: 中学生の時はカッコいい不良はBlankey Jet City聴いてて、オシャレな不良はHI-STANDARD聴いてるって感じでしたね。僕はどちらも聴いたけどブランキーは特に好きでした。不良の人たちってセンス良かった。

心: カッコいい不良とオシャレな不良ってどんな違い(笑)?でも思春期になんだかも分からずにとりあえず浴びるように聴いたものって、後々財産になるんだよね。そういうの大事だなってこの歳にして思うよね。高校時代は?

タ: 高校生の時には地元でROCK IN JAPANというフェスが始まって随分若いバンドを教えてもらいました。NUMBERGIRL、初期メンバーのくるり、MO’SOME TONEBENDER、fra-foaとかですね。特にNUMBERGIRLは大好きで解散した時は泣きました。あとは地元のバンドのBRAHMAN、THE BACK HORN、COCKROACHとかみんな聴いてましたね。コピーバンドも多かった。

心: そうなんだ!バンドとかはやってなかたったの?

タ:僕は軽音楽部がある高校をわざわざ選んで入ったのに僕の年だけ何故か部員が3人しか入って来なくて、全員ギターやりたいんだけどそんなこと言ったって仕方ないから渋々3ピースのハイスタのコピーをやるという(笑)。で、そんなの長く持つわけないんで、早々に辞めてドラムを習ったり学校の外でバンドに入れてもらったりしてました。あとは20歳くらいでバイト先にDJやってる人がいて、たまたま後輩が安くタンテを売ってくれたこともあってDJを始めたり。近所にあったSmall Musicってレンタル屋さんに通ううちに何でも聴くようになりました。

心: Small Musicは僕もよく行ってたね。あそこでも浴びるように借りた(笑)。閉店してしまって残念だったね。じゃあこれは僕の絶対聞くことリストの一位だから聞きたいんだけど、好きな食べ物は?

タ: 梨、ドクターペッパー、豚骨ラーメンwithライス。お酒はビール、たまにマリブコークですね。心底さんは?

心: 僕はそうだな。最近は一夜干しにハマってるね。サバでもイカでもイワシでもいいんだけど。旨味とか、染み込み具合が丁度いいんだよね。映画とかは好き?

タ: 「フィフスエレメント」とか好きですね。このころのゲイリー・オールドマンが変な役をやってることが多くて好きでした。

心: リュック・ベッソンだね!僕は「レオン」が好きなんだけど、「レオン」のゲイリー・オールドマンの真似をするのが一時期マイブームだったね。キレッキレの時期だよね。血管浮き上がらせて。

タ: (苦笑)。90年代から2000年代前半に自分が思春期だったこともあって永瀬正敏さん、浅野忠信さん、宮崎あおいさん辺りが出てた映画は今でも好きですね。時代のせいなのか独特のナンセンスさとか不条理さが漂ってる気がして。ドラマでも濱マイクとか。監督だと後期の石井輝男さん、石井克人さん、石井聰互さん、園子温さんの映画は好きです。その他色々ありそうですがいわゆる単館系のニッチな映画が好きですね。写真を始めてからは映像が綺麗なものも好きです。

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ライブ前から入ってドキュメンタリーにしたいですね。

心: それはタムラくんの写真にも反映されてる気がするね。淡いトーンというか。僕はあまり写真の事は分からないけどさ。写真に興味を持ったのは何故?

タ: 写真は元々じいちゃんが写真が好きで、身近にあって小さい頃からとにかくシャッターを押したがったんです。例えばエレベーターのボタン押したがる子供っているじゃないですか。あんな感じで。今もですけどとにかくシャッターを押したい欲求があります。

心: カシャって。いい音だよね。

タ: その後、Soundgardenというバンドのライナーと、いわゆるガールズフォトブーム(※90年代に10~20代の女性カメラマンが相次いで現れ、写真の新時代を築いた。2000年には写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞をガールズフォトブームの旗手であった長島有里枝、蜷川実花、HIROMIXの3名が同時受賞した。)のビビッドな色彩感覚やテーマに自由さを感じてとても衝撃的で単純にどうしたらこんな写真が撮れるんだろうと思いました。

心: あの時代ね。ゼロ年代っていうのかな。文化の混沌だよね。まだネットが普及してない最後の時代だ。

タ: 具体的なきっかけはマラソン大会で使った写ルンですのフィルムが余っていて、もったいないと思って近くの田園地帯に自転車で写真撮りに行ったら、たまたま良い感じの空の写真が撮れたんです。それからですね。でも中学生から二十歳すぎまで自分はミュージシャンになると思ってましたけど(笑)。

心: そうなんだね。その空の写真見てみたいね。初めて自分でいいの撮れた!と思った作品じゃない。SenkawosやJariBu Afrobeat Arkestraとか、沢山の音楽の現場で撮影してるけど、なにか気をつけていることはある?

タ: 主役はアーティストであり、お客さんであるということですね。でも邪魔になってでも良いものを撮りたい気持ちはあるし常に葛藤はあります。どちらも諦めずに悩みながらやっていたいですね。それと出来ればライブだけでなくて、ライブ前から入ってドキュメンタリーにしたいですね。音楽は勿論ですが人に惹かれて撮っている場合も多いので。ライブカメラマンではなくてライブという行為がどういうものなのか、ミュージシャンの方やお店、スタッフ、お客さんの姿勢や関係性など全体を作品化したいという思いがあります。

心: なるほど。Senkawosを撮り続けて、なにか彼らに変化とかあった?同じバンドを撮り続けてるっていわば定点観測のようなものじゃない?

タ: うーん。僕から見るとむしろ良い意味で変わらないことの方が大きいですね。毎回高いところでライブのテンションを持続しているのは本当に凄いことだと思います。熱を感じると写真は撮り易いですし(笑)。とは言っても昔の写真を見返したら結構変わってるんでしょうね。

心: 毎年Senkawosの一年を一冊の写真集に仕上げているよね。とても素晴らしい仕上がりだけど、何冊作ったんだっけ?

タ: 有難うございます!心底さんもどっかに写ってるかな?2013年からなので2015年まで3冊ですね。裏テーマとして紙の質とか本の作りに少し拘りを入れて大島さんを唸らせるってのがあるんですけど(笑)。

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心: そうなんだ(笑)。大島くんはなんでもかんでもやたら詳しいもんね。豊島区のタモリって言われてるんだよ。

タ: ただ、忘年会に間に合わせなきゃいけないし1年分の写真をすべて短期間で一気に見返すので本当に泣きそうになりますね(笑)。あとレイアウトのセンスがなくて大変です(笑)。元々はチームSenkawosの忘年会だけで配っていたんですが最新の2015年版では調子に載ってライブ会場やSenkawosのWEBショップで販売もしています(笑)。ライブ会場でぜひ見てみてください!

心: 忘年会は毎年恒例だよね。吉田くんの家でワイワイと。みんなでお酒と料理持ち寄って。去年は池袋の鈴ん小屋で「歳末大感謝祭」というイベントにまでなってたけどね(笑)。Faust Clothingの鶴田剛郎くんと一緒に十年服展という個展をやっているよね。タケローくんはSenkawosの衣装やグッズなども手がけている、チームSenkawosの一員だけど、彼はどんな人?

タ: 第一印象はヒゲ。最初の会話も「どうやったらそんなにヒゲ生えるの?」でした。あと、ポジティブな力が満ちている人ですよね。柔軟でタフ。十年服展はシーズン毎なので半年に1回の開催で僕の制作のペースから考えるともう全然無理なんですよね。写真を始めて14年目にしてようやく個展やるくらいですから。ただ実験の場にしてもらって構わないからと言ってくれるのでなんとか毎回食らいついてます。

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心: 今は高尾の方に引っ越したんだよね?毎日自然に囲まれてて羨ましいよ。山の写真とか撮ってる?

タ: 子供が生まれたのと奥さんの実家が近いんですね。すぐ山に登れますよ!みんなで高尾のビアガーデン行きたい!山での写真は僕の作品の一つのテーマとなっているので撮りますねー。高尾山はこの前初めてちゃんと登山道登りました。山頂にも行かず他人から見たら訳わからないところに立ち止まってデカいカメラでぜーぜー言いながら写真撮ってる感じなので一緒に行く人にはいつも迷惑をかけてます…(笑)。自然の中で心が解放されると写真も良いものが撮れますね。

「予感」に僕の写真に対してだけでなく生活や人生を含めた考えのすべてが入っていると思っているんです。

心: それはいいなぁ!それで今度、個展をやるんでしょ?初めてなんだってね!

タ: 初個展ですね。自分の生活環境が変化する中でこれはそろそろ自分の作品をまとめておかないとまずいと。それで写真学校とか色んなワークショップとかカメラマンの友達に教えてもらったりして、瀬戸正人さんという写真家(ちなみに瀬戸氏も1996年に木村伊兵衛写真賞を受賞している)の方に写真を見ていただくことになったんです。そもそもあるレベルまで達しないと個展開催にならないという条件がむしろ良くて。これまで自分が良いと思える作品作りをしてきたけどレベルがあるなら知りたいし、自分がどこにいるのかを知っておきたかったんです。

心: 個展のタイトルの「予感」。とても含まれたタイトルだね。何故「予感」とういうタイトルにしたの?

タ: 今回の個展は初の個展ではあるんですけど同時に写真人生のとりあえずのまとめでもあるんですね。だから瀬戸さんにもこれまで撮ったほぼすべての写真を見せたし、いちからセレクトしているんです。その中で見えてきたものをテーマにして展示しようと最初から決めていてこの2年間準備してきました。なので僕の写真全体を見渡した時に出てきた言葉がいくつかあってその一つが「予感」だったんです。僕は綺麗なものや感動的な瞬間や名所などを撮っているわけではないし、その説明のつかないものに強いて言葉をつけるなら「予感」を撮っていて「予感」に僕の写真に対してだけでなく生活や人生を含めた考えのすべてが入っていると思っているんです。もちろんその時々で色々な考えやテーマで撮っていますが今回はもっと大きな枠で展示をするということですね。

心: 説明がつかないものか。立川談志のいう「イリュージョン」ってやつだね。これは全部フィルムで撮ったの?

タ: 基本的にはフィルムですね。個展に向けた準備を始めた時に一般的な35mmフィルムと6×7という6cm×7cmの大きなフィルムカメラにフォーマットを決めました。ただ実際にはこれまでの写真を全て見返したということもあってフィルム4台、デジタル4台の計8台のカメラで撮影した写真を使用する予定です。カメラ自体も割と好きなんですが基本は撮影条件や気分によって使い分けています。あとはさっきも言った通りシャッターフェチなんで気持ちよくシャッターが切れるカメラは好きですね。

心: Instagramでタムラくんの写真をよく見ているよ。とても淡くて優しくて、切り口が独特だよね。Instagramは好き?

タ: 有難うございます!Instagramは反応がダイレクトにすぐわかっていいですよね。結構参考にしてます。良いと思ったけどこれダメかあとか(笑)。一方で写真は展示で見て欲しいという思いはあります。大きさも違うし、モノとして存在するとやはり違うので。あとは酔っぱらって写真をアップするのはなるべく控えてます(笑)。

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心: Senkawosの新作が出るんだけど、丁度タムラくんが撮り始めた時期から曲を作り始めたアルバムでもあるんだよ。つまりSeedから三年も経ったんだね。

タ: そうですよね!感慨深いですね…。「Seed」の時はメンバーともまだそんなに関係が築けていなかったような。アーティスト写真の撮影とかSongbirdの撮影とか緊張してました。懐かしいなあ!この3年間Senkawosには本当に色々なところに連れて行ってもらいました。写真もSenkawosもなかったらきっと全く違った人生になってたましたね…。

心: そうだ!SongbirdのカメラマンとしてPVに映ってたね!Senkawosで好きな曲は?

タ: えー(笑)たくさんあるなあ。リードトラック的な曲ももちろん好きなんですけど、最近の流行りは、「後ろからビッグウェーブ」、「酔っぱらいに明日はない」、「Don’t Stop the 農民」、「東京砂漠」とか。いなたい曲というかメンバーからしたら遊びの要素も多い曲なのかな?遊びを高いレベルでやってて好きですね。そして意外とこういう曲は泣けるんですよねー。あと「わたしレタス」も大好きで自分の結婚式でどうしても歌って欲しくてわがまま言って演奏をお願いしました。

心: いなたい(笑)。初期の歌ものだね。確かにやり切れない空気感とか、初期衝動のままに作ってる感じが、逆に今聴くと新鮮だよね。じゃあ思い出深いライブは?

タ: やはり初の青山CAYでのワンマンと、自分の中での一つの夢だったのでフジロックですかねー。スタッフみんなで車で行ったフェスも思い出深いですね。今度はツアーに付いて行きたいです。あとは一番高いレンズを落として壊したり、三脚折られたり、ダナーライトパクられたりしたライブ(笑)。

心: えー!そんな災難を乗り越えてSenkawosを撮り続けてくれるなんて!いや僕はタムラくんがとても秘めたる想いのある熱い人だという事が知れてとても素晴らしい話が聞けたし大満足だよ。では最後になるけど、今後のSenkawosに期待する事は?

タ: 難しくて分かり易くて、とっつきやすいんだけどよくよく聴くと簡単じゃなくて、本気なんだけど遊びでふざけてて、明るくてオタクで、酒は好きだけど飲むのは路上か大衆酒場で、という器量の大きさを抱えたままこれからもたくさんの人を楽しませてくれるバンドでいて欲しいですね!

心: いやータムラくんはイメージよりもよく喋るね(笑)。かなり濃密な話が聞けたよ。個展も絶対見に行く!楽しみにしてるね。今日は本当にありがとう!

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『予感』(田村正義写真展)
2016.9.5(月)〜9.11(日)
新宿Photo Gallery Place M
Open 12:00〜19:00

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Masayoshi Tamura Photography

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