第二回 心底笑男×石井一樹×和田佳憲
心底笑男(以下 心): ヨロシクお願いします! 和田佳憲(以下 和)・石井一樹(以下 石): ヨロシクお願いします! 石: 心底さん!今日はお会いできて光栄です!僕自身、心底さんとちゃんとお話しするのは初めてなので今日がとても楽しみでした。 心: ですね!初めまして!私も会えて嬉しいです!では早速ですが、Senkawos以前の活動を教えてください。 和: 19歳くらいからオリジナル曲をやるようになって、それからは多岐に渡って数多くのバンドに参加してきました。自分がリーダーを務めるバンドをやりながら「ドラム募集」とかあるとすぐ連絡しちゃう、みたいな(笑)。がむしゃらに飛び込んでましたね。その中には今すごく有名になったプレイヤーもいたり。2008年頃、和也(編集注: 声の可能性を発見し続けるシンガー・ソングライター善戝和也)と出会ってからは、ツアーに出たり・たくさんのミュージシャンとジャムセッションをしたり・ドラム以外の楽器を担当したり、それまで以上に多角的な活動をしてきました。 石: 高校半ばくらいから和田君とは色々なジャンルのバンドをやりました。でその後20代前半に友達とDUBバンド作って、そこからライヴを沢山やるようになりましたねー。そのバンドも和田君がドラムをやっていたんです。 心: なるほど。そんな豊富なバンド経験を持つお二人が、途中加入という形でSenkawosのリズム隊に加わった訳ですが、Senkawosの第一印象はいかがでしたか? 和: Senkawosのことは所沢のみんな(編集注: 「音楽喫茶MOJO」に集まる、Indus&Rocksを中心とした所沢シーンの猛者たち)から初めに聞いていて。SenkawosのWEBサイトを見てみたら同じ中学の先輩3人だったという(笑)。「未だに変なことやってるんだなー」って思いましたね(笑)。 石: 相変わらず三人とも個性が凄いなぁって。けど中学以来会っていなかったし、初めてスタジオに入った時は何かこのメンバーで音を出していることが凄く不思議でニヤニヤしながら演奏していました。 心: では続いて、Senkawosでの自分の役割とは? 和: ドラム。曲の細かいリズムアンサンブルについては、僕と大島くんであーだこーだ言って決めることのが多いですね。あとは、何だろ。年4回行っているSenkawos主催のイベントは僕が企画しています。好きなミュージシャンを呼んで何かをやるってことが好きなので。石井くんはスタジオ予約大臣です。これは僕には到底できないですね。 石: 今和田君にご紹介いただきましたスタジオ予約大臣イシイでーす。ハイサーイ。ベースも弾いていますよ。あとはスタジオやライヴでの演奏を生録したり、いわゆるSenkawos商事の庶務課みたいな感じでしょうか(笑)。 心: なるほど。和田さん、次のSenkawos企画はいつでしょうか?是非とも遊びに行きたいですね。 和: おっ、ありがとうございます。次回「SPRING SENKAWOS」は5月25日の金曜日、前回同様所沢の音楽喫茶MOJOでやります!今回の出演者も、Riddimates・QuO・馬喰町バンドといったSenkawos企画でしか実現できないラインナップです。このラインアップ、心底さんのストライクゾーンですよね。 心: ほぉぉぉ、絶対行きます!では、中学校からの同級生コンビのお二人ですが、お互いの第一印象、そして今現在の印象はいかがですか? 和: 第一印象は全く覚えてないですね(笑)。少年野球で対戦した時が初対面だったかも。今現在は…本当に変わらないって言うか、マイペースでぶれない人だなーと良く思います。 石: 和田君との出会いは中一の春。それはそれはポカポカとした夏に近い陽気な頃でした。クラスは違ったんですが、ゲームセンターかどこかで会って同じ腕時計をしていることで仲良くなりました(笑)。高校からは毎日のように一緒でしたね。バイトも一緒だったし。色んな部分を見ていますが、好きな事に対する情熱や集中力は本当に尊敬します。 心: なるほど。面白いですね!では音楽、楽器を始めたのはいつ頃ですか? 和: 12歳くらいかな。 石: 僕も同じくらいです。 心: なぜその楽器を? 和: 最初はギターを買ったんですが、すぐにベースがやりたくなって。ベースを3年くらいやっていましたね。その後高校で巧いベーシストに出会って、彼と一緒にやるためにドラムを始めました。特にパートにこだわりは無いですね。どんな音楽も、どんな楽器も好きです。 石: 友達の家に集まって、ギター2本とベースがあって。「背が高いからベースをやれば」って言われてベースになった気がします。あの頃はギターでもベースでもとにかく楽器持てただけで嬉しかったですよね。 心: 独学ですか? 和: ドラムはジャズドラマーの千光士実先生に師事していました。パーカッションはワークショップに参加したり、周りの素晴らしいパーカッショニスト達(編集注: 和田は打楽器奏者のみで構成されるバンド「Sundrum」でもパーカッショニストとして活躍中)から学んでいるという感じですね。ラテンもブラジリアンもアフリカンも。最近は東京音楽大学の民族音楽研究所でジャワガムランも勉強し始めました。 石: 独学です。参考になる本を読んだり、好きなアーティストの映像を見たりして。「習うより慣れろ」的な泥臭い感じですね(笑)。 心: 自分のパート以外でやってみたい楽器はありますか? 和: Senkawosのパートなら玲央くんのパートをやりたいですね。ドローンライクなシンセ。Senkawosに固執しないのなら、何でもやりたいです。一つあげるなら、クラシックギターかな。 心: ほぉ…、それは興味深いですね。玲央さんにも同じ質問をしたら「ドラム」と即答していましたよ。この際、パートをチェンジしてみるのなんていかがですか? 和: おー、いいですね。でもやっぱりSenkawosではドラムをやりたいので、またの機会に! 心: 石井さんは? 石: スティールパンを本格的にやってみたいのと、沖縄のエイサー隊に入ってみたいです。 心: なるほど。では少し音楽とは関係ない質問ですが。自分の前世はなんだったと思いますか? 和: 「植物」とかだったらいいなー。 心: 具体的には? 和: 「木」とかだったらいいですね。完全に適当に言ってますけど。 石: 沖縄の海を泳いでいた「ジュゴン」ですね。 心: 好きな食べ物は? 和: カレーライス。 石: ゴーヤー。子供を授かるなら、「ゴウヤ君」って名前にしようかと。 心: 無人島にひとつだけ持っていけるとしたら何? 和: 折れない心。 石: ゴーヤーの種。

理想的なゴーヤーの形状・質感について意見を交わす二人。

レコーディング中の石井。「ドロップD」の変則チューニングでプレイする大島に合わせ、今作から5弦ベース(Warwick Streamer Jazzman 5St.)を導入した。

楽器への強いこだわりを持つ和田。今作では自身のドラムキットを丹念にチューニングし、スタジオへと持ち込んだ。13インチのハイハットとフロアタム横にセットされたウィンドチャイムが特徴的なセットだ。

取材・インタビュー・文:心底笑男
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